すべての音を遮断できません

乾式遮音二重床は、階下への音の伝搬を低減させる床システムですが、完全にすべての音を遮断できるものではありません。
特に以下のような場合には階下へ伝わり、階下で音や振動が気になる場合があります。

下地は主に木質材のため、ご入居当初はフローリングに伸縮が発生することがあります

フローリングの伸縮によりキシミ音が発生することがあります。特に、ご入居後1年程度は木材が落ち着きませんので、生活に支障が無いようであれば1年程度まで様子を見て頂きますようお願いいたします。
木材には調湿機能(空気中の湿度が高いと湿気を吸収し、乾燥してくると湿気をはき出す性質)があるため、その性質上避けられない以下のような現象が起こることがありますのでご了承ください

●湿度が低い状態が続きますと、フローリングが縮んでジョイント部に隙間ができてしまうことがあります。加湿器などで室内が異常に乾燥しないようにしてください。特に床暖房使用時はフローリングが極度に乾燥するため、ジョイント部に隙間ができることがありますが、異常ではありません。また、床暖房を使用しなくなると徐々にフローリングが伸び、隙間が小さくなります。
換気が十分でなく、部屋内の湿度が高い状態のままにするとフローリングのジョイント部が盛り上がってしまうことがあります。特に、ご入居後1年間はコンクリートから湿気が上がってきますので十分に換気を行ってください。

室内換気のお願い

室内で目がチカチカしたり、においが気になる場合、また体調に異常を感じる場合には以下の対策をお奨めします。

  • 普段から換気を心がけてください。
  • 換気扇を使用する場合は、部屋全体の空気が流れるように反対側の窓を開けてください
  • 特に新築時・ご入居当初は換気を十分に行ってください。

漏水、結露などにより長時間高湿度状態で放置されると不具合が起こることがあります

すぐに拭き取るなどの処置をしてください。

工事店様へのお願いです。

・施工前にコンクリートスラブがしっかり乾燥していることを確認してください。
・床下地材は湿気に弱いですから、高湿度下で施工しないでください。また、多量の水をこぼさないでください。

工事店様に関する免責事項です。

・施工途中段階での石膏ボードなどの他資材の積載や落下による二重床の損傷
・施工時にコンクリ―トスラブがしっかり乾燥していなかったことによる不具合